Our Think 私たちの想い

美しく色づくような
成長を。

手作りのぬくもりと安らぎに満ちた場所、それがあかね幼稚園です。創立以来、地元に親しまれてきた園には、園長自身がデザインを手がけたマークやワッペン、歌など、作り手の想いが感じられる温かさがいっぱい。園児やお母さん・お父さん、そして地域にも親しまれ、たくさんの卒園生たちが気軽に遊びにきてくれる場所になっています。

入園したとき、子どもたちは真っ白な状態です。そこから自分の思いを伝えたり、相手の思いを受け取ったり、社会の中で生きていくための基本の力をつけていきます。私たちはそれを型にはめて作るのではなく、子どもの発達や個性に合わせ、あそびの中で自然に獲得していけるよう、導いてゆきます。あかね幼稚園で過ごすうちに、何も描かれていなかった白いキャンパスは、さまざまな色に染まっていきます。その子だけが持つ個性や豊かな人間性が、きっとそこに描き出されているはずです。

大事なのは根っこの部分
一生使える能力を伸ばす。

教育方針の根底にあるのが、「非認知能力」の獲得です。人と上手に関わることや、興味があることへの集中、人への思いやり、感情のコントロールといった、人と関わり、体感することで掴んでいく力のことをいいます。これらは数値で表すことができない能力で、教育によってあとから身につける言語力や計算力、思考力といった、「認知能力」を使いこなすためにも必要だとされています。

最もいい獲得時期は、2〜6歳頃まで。この時期に非認知能力をしっかり育てることで、一生なくなることのない、人間性の土台となります。それはいわば木の根っこ。太く、どっしりと大地に根を張るからこそ、その上に育つ枝は太く立派で、美しい花を咲かせることができます。生きていくための揺るぎない力として、あかね幼稚園では非認知能力を育てていきます。

どうすれば楽しいか
ぼくとおともだちは
ちがうけど、
いいんだ。

いまが未来への土台。
豊かな色づきのために。

何をやりたいか、何が好きなのか、やりたいことをやるにはどうしたらいいのか、小さなうちはうまく欲求を言葉や行動には出せません。そんなとき、私たちは子どもたちに「こうしなさい」と直接的に導くことはしません。勉強のように教えることもありません。先生たちはただ日々のあそびの中で、「何がしたい?」「どうすればいいと思う?」と問いかけることで、子どもたちの「やりたい」を引き出します。

こうした教育の成果がよく見えるのが、秋の遠足です。年長クラスでは子どもたちが遠足会議を開催し、目的地までのルート、電車賃やおやつ代の計算、どの店に立ち寄るかといったことまで話し合い、自分たちで決定します。自分の意志で動く主体性や、相手との協調性や社会性といった、園生活で育まれた非認知能力が、その子自身の力として発揮される好例です。